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お料理教室(2)

では、調理に移ります。

1、まず、お湯を2リットル沸かします。計量カップがなければペットボトルなどで計量しましょう。水を分量通り入れたらその水位を覚えておけば、次から測らなくても大丈夫になります。この時に忘れずに蓋をします。蓋があるとないのでは沸騰するまでの時間が段違いですし、蒸発して水量が変化するのも防げます。

2、沸騰したら塩20gを入れます。20gはかなり多く感じますが、この塩気がないとなんとも味気ないスパゲッティになってしまいます(浸透圧とかなんとか)。塩も測った容器などで分量を覚えておけば(スプーンで何杯とか)次から(略)。この計量は非常に大事で、パスタの味はここで決まると断言しても過言ではありません。電気計りも安くなったので1個買っておいても損はないでしょう。
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3、ではソース作りに入ります。にんにくを包丁の背の部分や手のひらで軽くつぶします。こうするとにんにくの香りがより出ますし、中まで火が入るようになります。スライスでもいいのですが厚さを均一にしないと 『こっちは焦げてるのにあっちはまだ生』 となりやすく、また焦げやすいので作業行程が結構シビアになります。慣れるまではこちらのほうが安心です。それに、火が入ったこのホクホクしたにんにくもおいしですし。

4、パスタを作る手鍋を手前に傾け、ににんにくとオリーブオイル(にんにくが泳ぐぐらい)をいれます。エクストラバージンオリーブオイルは加熱するとせっかくの香りがなくなるのでここでは使いません。

5、では火をつけて中火にします。油温が上がってにんにくが泡立ち始めたら今度は極弱火にします。最初から弱火でもいいのですが、それだと温度が上がるまで時間がかかります。慣れたら最初から強火でも大丈夫です。
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6、にんにくがキツネ色になり始めたら裏返してもうしばらく待ちます。

7、裏面もキツネ色になったら輪切り唐辛子をいれます。乾燥した唐辛子はすぐに焦げるので、ここからは時間勝負です。
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8、すぐにアンチョビを投入。チューブのモノは保存が利きますし、扱いも簡単です。アンチョビは旨味調味料の代わりになるのでぜひ入れてみてください。フォークでアンチョビを軽くほぐしてこれまたすぐにベーコンも入れます。この間、ずっと弱火です。ベーコンをオイル全体にに馴染ませたら、これでソースはひと段落。
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9、やっとスパゲッティを茹で始めます(慣れれば麺を茹でながらソース作りもできます)。ゆで時間6分との表記がありますが、今回はタイマーを3分にセットします。キッチンタイマーがなければ携帯のストップウォッチなどで代用しましょう。茹で時間は大事。
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麺をお湯に入れるときは重ならないようにします。でないと麺どうしがくっついてしまい茹であがったのに芯が硬い!なんてことになってしまいます。やり方は雑巾を絞るように麺の束を縦にして両手でねじり、それをお湯の真上で両手をパッと話す感じ…とでも言いましょうか。麺全体がお湯につかったら30秒程は箸などで麺が折れないようにやさしくかき混ぜてあげます。パスタ側の鍋の火加減は水面が少し波打ち、麺が躍るぐらいとでもいえばわかりますでしょうか。

10、そろそろソースのほうがパチパチ言い始めている頃合いだと思うので、パスタの茹で湯をお玉でソースに鍋をゆすりながら少しずつ入れます。乳化と言われている行程ですが、難しく考えず『これ以上ベーコンが焦げないように温度を下げるため』程度に考えておいてください。入れすぎると塩っぱくなるのでほどほどに。今回はソースにベーコン(パンチェッタ)とアンチョビが入っていて、すでに塩気が強いので水で代用した方が安心かもしれません。塩は後で足せますから。
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11、タイマーが鳴ったら、茹で湯にブロッコリーを入れて一緒に茹でます。そしてタイマーを2分にセット。あと1分はどこに行った?となりますが、鍋であえる時間や盛り付け、食卓まで運ぶ時間を考えての時間です。
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この間、余裕があれば食器の用意や洗い物を済ませましょう。皆さんよく 『片づけが面倒だから料理はイヤ!』 と言われますが、片づけながら料理を作ればいいんです。私は料理が出来る頃には『あと洗うものは食べ終わったお皿だけ』状態にします。そうすれば食べ終わった後も気分が良いです。

12、最後のタイマーが鳴ったら麺とブロッコリーをソースにいれます。ザルで湯を切ってもいいのですが、茹でたお湯を塩味の調整に使いたいのでできれば少量は取っておくと良いでしょう。

13、あとはソースと麺を中火で鍋であえますが、間違えてはいけないのが炒めるではなくあえるです。麺もソースもすでに火は入っているのでこれ以上加熱してはいけません。あくまであえるで、冷めないために火をつけているといった感じです。ちなみに私の麺をあえる時間は大体10~20秒。これ以上時間をかけると麺が伸びてしまいます。
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14、全体が混ざったら2~3本つまんで味見をして、塩味がちょうど良ければ出来上がりです。味が薄ければ先ほど取っておいた茹で湯を入れます。逆に塩気が強ければ真水を入れてソースの塩分を薄めましょう。ここで大事なのは、味付けの基本は少しずつ。やりすぎては取り返しがつかなくなります。

15、出来上がったらお皿に盛り付けて、お好みでExバージンオイルやパセリ、粗挽き黒胡椒などをかけて完成。冬場ならばすぐに冷めないようにお皿を暖めておくと(火傷しない程度に)最後までおいしく食べられます。先ほども書きましたが、食べる前に使った調理器具を洗ってしまえば気分よく食べられます。

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料理画像をおいしく変換で画像加工してます。
白ワインをお供に食べると(゚Д゚)ウマーです。

料理本に書かれていない部分を出来るだけ書いたつもりですが、『自分の中にある、当然と思っていることを他人にもわかりやすい文章にする』というのはかなりのエネルギーを要するものなんだと実感しました(これでも文章に出来ないことがまだまだいっぱいあります)料理本を出されている方々は大変な労力で仕事をなさっているんですネ。もっとわかりやすく書けよ!とか言っててスイマセン。
『Cookpadでやれよ!』って感じですね。料理作るより100倍疲れました。次はないかも…。

by play_alone | 2011-11-16 03:25 | 料理

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