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長距離ツーリングでブロンプトンに思う事

約3か月間で5,900kmとなかなかの距離を走ってみて(1日平均約80km、最長は160km/10時間)、私がブロンプトンに思った事を書いてみようと思います(主に車体のこと)
これからブロンプトンの購入や、ブロンプトンでツーリングを…と思われている方の少しでも参考になれば幸いです

※キャンプツーリングの装備に関してはこちらになります → 長距離・キャンプ ツーリングの装備

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まずはハンドル:私のブロンプトンは Sモデル ですが、100㎞以上の長距離ツーリングなら Pモデル の方がポジションを多く選べるので疲労度は軽くなると思います
ただし、ハンドル周りが賑やかになるので好みは分かれますが

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Sモデル、もしくは Mモデル の場合は、エンドバーをつけると肩や手のひらが痛くなった時や上り坂の時に重宝します
その代りに折り畳みに支障が出る可能性があるので注意が必要(ハンドルを固定しているナットをクイックに変えれば行けると思いますが、そうすると折り畳みにひと手間増えてしまうので、私的にはブロンプトンの魅力が少し削られてしまう気がします)

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S M のどちらがツーリング向けかと考えると、前傾姿勢になる S の方がサドル(お尻)への荷重がハンドル側にも分散、空気抵抗が減る、登り坂で上半身が効率よく使えます
街乗りや輪行ツーリングなどで1日50km未満なら M の方がアップライトなポジションになるので楽だと思います


サドルブルックスB17が雨で濡れた結果、道中でいい感じに育ってくれたので問題はありませんでしたが、これに関しては各人のお尻との相性としか言えません
最初はパッド入りのレーパンを履いていましたが、履こうが履くまいが痛いものは痛いので2週間目位で処分しました

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Mモデルのようなママチャリポジションはお尻に体重のほとんどが乗るので、肉厚のものを選ぶといいでしょう
距離を走るときはサドルは高めにセットして、ハンドル・ペダル・サドルに荷重が分散するように意識してください


タイヤ:ツーリングにおいて、耐パンク性や耐久性で考えるとシュワルベ・マラソン・プラスが最強かと思います

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重量はあるし乗り心地は悪くなるけれど、パンクのたびに30分浪費すると考えれば許せます(荷物満載な自転車のパンク修理の面倒くささと言ったら…)
道中のパンクは1度だけ、3000km走った辺りで髪の毛ぐらいの細いワイヤーが刺さっていました
空気圧は1週間に1度確認、リムもダブルウォールリムに交換していたからかリム打ちはありませんでした

街乗りメインならば純正かシュワルベ・マラソン(無印)、軽快さならシュワルベ・コジャック辺りをオススメします

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リアキャリアに15㎏の荷物を載せて数千キロ走るので、念のため後輪のスポークを結線処理していたからか運よくスポーク切れもありませんでした


ブレーキ : 通常使用ではノーマルでも全然問題ありませんが、カスタム好きが祟って シマノのブレーキ(BR-R650)レバー(BL-4600)に交換していたおかげでかなり心強かったです

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私の体重65kg+荷物20kg+車体15kg=合計100kgになるので、荷物を積んでの峠道はノーマルではちょっと心許ない(北海道の中山峠を越えたときは下りが40km/3時間だったのでノーマルだったらかなり怖かったはず、札幌につく頃には握力はなくなってました)
ブレーキパッドはスイスストップのグリーン、雨天に強いタイプなのでツーリングはもちろん日常使いでもその支援を受けられると思います

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ちょっとお高いですが、雨天走行でのパッドの減りが少なく寿命が延びるので使い方次第ではこちらの方が安くつく…かも?
ただ、ブロンプトンの純正リムは柔らかいアルミなのか雨に濡れるとリムが真っ黒になります(アラヤのリムではほとんど黒くならない)
※タイヤの反射テープがリム汚れで黒くなったら、中性洗剤を薄めた水とメラミンスポンジでこすると簡単に綺麗になります


駆動系:私のブロンプトンは内装3×外装2の6速、フロントギアは50Tですが、道中ずっと「もう一回り小さい44Tにすればよかった…」と思い続けていました
これだけ重い荷物を積んでトップ×トップはさすがに踏めないし、よしんば踏めたとしてもそのスピードでこの荷物ではブレーキが頼りない
それに山を越えるときは出来るだけ軽いギアが欲しくなるので、荷物を積んでの長距離、山越えをするならば前ギアは小さめをお勧めします、ちょっとカッコ悪くなるけど


ペダル:普段は純正の折り畳みペダルですが、ツーリングのために着脱できる三ヶ島のEZYペダルを選びました
純正のままかビンディングにするか迷いましたが、純正右ペダルは踏み面積が小さい・ツーリング中は滅多に折り畳まない・ビンディングシューズで観光はイヤ・上り坂でどうせ降りて押すだろう…と思いこれにしました(1週間もしたらどんな激坂でも登れるようになったけど)

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皆さんが1番気になる、私なりに使用用途別にブロンプトンの各モデルの選び方を考えると、

  • 街乗りメイン(平地多め) : M3L
  • 街乗り、週末ポタリング、輪行ツーリング(50km未満): M6L
  • 街乗り(軽快さ重視): S1E、S2E
  • 街乗り、週末ツーリング(50km以上): S6L、S6R
  • ツーリングメイン、キャンプツーリング : P6R

※低身長、女性の場合はSハンドルも選択肢に
※末尾のLは泥除けアリ、Eはナシ、Rは荷台付き

ハンドルとかギアは後から変更すればいいじゃん、と思われる方も多いと思いますが(自分もそうだった)、ハンドルはワイヤー類が総取っ換えになるし、ギアに至ってはホイールから変えなければならないのでかなりの出費
カスタム好きならそれも楽しめますが、そうでないならM6辺りが1番無難、M3と重量もたいして変わらないし
※ブロンプトンは平地の多い(らしい)ロンドンで作られているからM3がスタンダードになっているけど、日本は坂道の多い国なのでギアは多い方が応用が利く…はず
取り替えるくらいならいっそのことヤフオクにでも出して、新たに買いなおした方が場合によっては安くなるかもしれない
あと、荷台は重量が増すので悩ましいが、普段自転車で頻繁に荷台を使わない人は無くても大丈夫だろう


いま振り返ってみるとこれだけの長距離を走るならグレートジャーニーを買った方が悩みも疲れもコストも少なかったけど、ブロンプトンのおかげで旅が濃密になったように思います(モールトンの時は楽だけどちょっと物足りなかった)
「折り畳み自転車で~?」と小馬鹿にしたような感じで言い寄ってきた人々に値段を教えた時の顔はなかなか痛快でした
見た目で判断すんなよ(°∀°)! あと値段聞いて態度まで変えなくてもいいよ(´Д`)
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大仕事を終えた我がブロ夫君、いまは買い物スペシャルとなりお店の隅っこでお客さんに愛想を振りまいています
今度はこれに買い物かごを付けようか思案中…

※再加筆・修正しました

by play_alone | 2014-02-02 00:04 | ブロンプトン

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