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哀しみのベラドン­ナ

やっと見ました「哀しみのベラドンナ」、1973年の作品なので42年も前になります


これが古臭いどころか90分間ただただ圧倒されっぱなし、旧劇エヴァ以来の衝撃かも
実験的、前衛的、芸術的という言葉がこれほど当てはまるアニメは滅多にないのでは

映像はセル画だけでなく紙に水彩で描いたような表現もあり、これが時代を感じさせません
輪姦・乱交・失禁・性器や肛門の直接的描写もありますが、下品にならないのは表現力の上手さか
クリムトやミュシャを連想させる絵画的なのもその要因の一つでしょう
それでもこれがR18じゃなくて大丈夫なのか、とこちらが勝手に心配になるほど終始エロス全開です

主演の長山藍子と仲代達也の演技も素晴らしい
プレスコ(先に声を録っておきそれに画を合わせる手法)だからか、序盤は早口で探り々りなのが、
物語が進むにつれキャラクターに感情が入ってか白熱した演技になるのも見どころ(聞きどころ)

音楽は70年代らしい歌謡曲とサイケデリック・ロック
主人公が魔女になった辺りからの描写はLSDビデオばりにぶっ飛んでいます
山本監督がイエローサブマリンに影響を受けたというのも納得

オチはちょっとアレですが、久しぶり何度も見返したいと思える映画でした
※家族で見ることを強くおススメできません、くれぐれもご注意を

by play_alone | 2015-09-12 18:00 | 音楽・映画

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